家に住みながら不動産売却をする方法!メリットや注意点を解説

家に住みながら不動産売却をする方法!メリットや注意点を解説

現在住んでいる家を売却する際、住みながら売却活動をすれば仮住まいを探す必要もなく便利です。
ただ、住みながら不動産売却を進めていく方法を知らないと、スムーズに取引を進められず購入希望者が見つかりにくくなってしまう可能性もあります。
この記事では自宅に住みながら不動産売却を進めていく方法と、住み続けながら家を売るメリット、注意点などを解説していきます。

家に住みながら不動産売却をする方法

家に住みながら不動産売却をする方法

今住んでいる家に住み続けながら不動産の売却活動を進めていければ、仮住まいを見つける手間や家賃などの費用がかかりません。
自宅に住み続けながら不動産を売る方法には、売り先行やリースバック、リバースモーゲージなどの方法があります。
不動産を売る方法ごとの違いを把握していれば、どの方法を選ぶかを判断しやすくなるでしょう。

売り先行

売り先行は、現在住んでいる家を売ってから新居を購入する方法で、家に住みながら売却が可能です。
先に売ってから新居を探すため、新居の購入費用が用意しやすく、購入できる新居の選択肢が広がります。
家が売れるまでの間に新居を見つけやすく、仮住まいや引っ越しの費用も節約できるなど、多くの利点を持っている方法です。
しかし内見があってもいいように整理整頓をこまめにしたり、内見時には在宅して対応したりしなくてはいけない点に注意してください。
資金効率が高く手間も少ない方法で、不動産売却では多くの方が売り先行を選んでいます。

リースバック

リースバックは売った家を賃貸物件として、売ってからも住み続ける方法です。
どうしても売らなくてはいけない事情があるものの、どうしても今の家に住み続けたい方におすすめできます。
リースバックは不動産会社に売った際に選べる方法で、会社によってリースバックを取り扱っていない可能性がある点に注意しなくてはいけません。
リースバックは売ってからも同じ家に住み続けられて、周囲に家を売ったと知られにくい利点もあります。
さらに賃貸物件となって所有権を失っていて、固定資産税や火災保険の支払いが不要になって、費用面での負担が少なくなるのも知っておきましょう。

リバースモーゲージ

リバースモーゲージは自宅を担保としてお金を借りて、所有者が死亡したあと、家を売った代金で借りたお金を返済する方法です。
リバースモーゲージは65歳以上を対象としており、存命中は利息だけを返済すれば問題ありません。
まとまった資金を得られて、家に住み続けながら利息を支払うだけでいいため、支払いを減らして家に住み続けたいなら便利でしょう。
しかし借り入れた資金の用途は、生活費や施設への入所にかかる費用などに限られており、利用できるのがシニア層である点は注意してください。
また家を子どもや孫に財産として相続させたい場合、死後家を売らなければいけないリバースモーゲージは不向きです。

家に住みながら不動産売却をするメリットとデメリット

家に住みながら不動産売却をするメリットとデメリット

自宅に住み続けながら家を売る方法を検討するなら、メリットとデメリットについても把握しなくてはいけません。
良い面だけを見て選んでしまうと後悔しやすく、トラブルが起きる可能性も高まります。
トラブルを未然に回避し、後悔しない選択をするには利点だけでなく、問題となるポイントも把握してから選択するようにしましょう。

住み替え費用の節約

家を売ってから新居を探す場合、どうしても新居を見つけるまでの間に住む仮住まいが必要になります。
仮住まいは賃貸物件を選ぶ方が多く、住んでいる間の家賃や賃貸物件を探す費用など、さまざまな出費を考慮しなくてはいけません。
家に住みながら売るなら、仮住まいを探す必要はなく家賃もかからないなど、費用面でのメリットが大きいです。
また新居の購入資金に家を売った金額をあてられるのもメリットで、売った金額を考慮して新居が探しやすくなります。
そして仮住まいや引っ越しにかかる時間を、新居選びにあてられて余裕を持って新居の購入ができるようになるのもメリットです。

内覧

自宅を売りに出すと、物件の状態がどうなっているか確認する目的で内覧を希望する方が出てきます。
内覧の希望があると住んでいる方は対応しなければならず、内覧に備えて家の掃除などをしなくてはいけません。
土日祝日などに内覧希望があるなら家で待機する必要があるなど、内覧に対応しなくてはいけない点はデメリットです。
しかし、内覧があった際に家の魅力を伝えやすく、早い段階で購入希望者が見つけられるメリットもあります。
内覧に訪れた方に、実際に住んでいる方が生活に関する質問に答え、アピールできるのは住みながら家を売る際の大きなメリットでしょう。
中古物件を購入する方は、以前に住んでいた方の人柄などを重視するケースが多く、内覧への対応は良いイメージを持ってもらう機会になります。

生活感

家に住みながら売っている場合、掃除などの手入れをする機会が多く、家が劣化しにくくなります。
また実際に住んでいる方の生活感は、内覧をした方が実際の生活をイメージする手助けにもなるでしょう。
とくに家具がどこに配置されているかなどがわかると、家具を購入するとき参考にできます。
しかし、生活感が強すぎるとマイナスの印象を与えてしまうケースもあり、注意しなくてはいけません。
家に住みながらの売却は生活感が出ないようにするのは難しく、空き家にしてから売る場合に比べて、売れにくくなってしまいます。

家に住みながら売却をする注意点

家に住みながら売却をする注意点

売る予定の家に住み続ける際には、いくつかの注意点を把握しないと売れにくくなる可能性が高くなります。
不動産売却がしやすくなるように注意すべきポイントだけでなく、新居を探す際の注意点などを知らないと、購入希望者を見つけるのは難しいです。
同じ家に住みながら売却を進めたい方は、売れにくい状況を回避する注意点を把握しておきましょう。

家の掃除をする

家に住みながら売りたいなら、内覧をいつでも受け入れられるよう掃除はしておかなくてはいけません。
内覧の希望があってからでは掃除が間に合わないケースも多く、家が汚れた状態で内覧日を迎えてしまい、悪い印象を与えてしまいます。
いつでもきれいな状態を保つのは難しいものの、なるべく掃除をして汚いまま内覧を受け入れる状況は避けましょう。
また、家を掃除してきれいにしていればカビなどが繁殖しにくくなり、家の状態が劣化しにくくなります。
売りに出した不動産の状態が悪いと、価格を安くしなければ購入希望者は見つかりにくくなってしまいます。
少しでも高く売りたい方は、なるべく掃除をして家が劣化せず、売り出した状態を保てるようにしておきましょう。

新居探し

新居を探すタイミングも注意点の1つで、間違えると引っ越し日までに新居が見つからなくなってしまいます。
家の売却が決まってから引っ越し先を探すなら、余裕を持って引き渡しができるよう、3か月から6か月先を引き渡し日とするケースも多いです。
しかし新居がすぐに見つからないケースも考慮して、売却活動をしながら探すようにしてください。
新居が見つからないまま家を手放すと仮住まいが必要になり、引っ越しも2回しなくてはいけません。
引っ越し費用などの余計な出費を抑えるなら、引き渡し日と新居への引っ越しが近い日時になるように調整しましょう。

まとめ

不動産に住みながら売却すると、家の管理がしやすく仮住まいの費用もかからないなどのメリットがあります。
売却する物件に住み続ける方法は3種類あり、自分にはどの方法が適しているかを判断し、後悔しない方法を選ばなくてはいけません。
自分で判断が難しいなら不動産会社などプロに相談し、売却する際の注意点も把握してから、売却活動を進めていきましょう。