ホームステージングとは?家の売却で利用するメリットと費用相場を解説

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東海林 大睦

筆者 東海林 大睦

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ホームステージングとは?家の売却で利用するメリットと費用相場を解説

マイホームの販売活動をはじめるときにホームステージングを勧められて、気になっている方は多いでしょう。
DIYでできる方法から業者に依頼する方法までさまざまあるので、自分に適した方法があるかを把握するのが大切です。
こちらの記事ではホームステージングとはなにか、家の売却で活用するべきメリットと費用相場について解説します。

家の売却方法の1つホームステージングとは

家の売却方法の1つホームステージングとは

インターネットの普及とともに手軽に物件情報を検索できるようになった今、広告やポータルサイトに掲載する写真の印象が重要視されています。
そこで、仲介業者や売主は、数ある中古物件の中から内見したいと思ってもらえるように販売方法を工夫するようになり、そのうちの一つがホームステージングでした。
ここからは、ホームステージングとはなにかがわかる、歴史と販売方法について解説します。

1970年代にアメリカで誕生

ホームステージングは、1970年代のアメリカではじまり、現在は日本にも浸透しつつある販売方法です。
アメリカの不動産仲介大手コールドウェルバンカー(Coldwell Banker)の調査では、ホームステージングをしている中古物件はしていない中古物件に比べて、販売期間が2分の1で6%以上高く売れたと発表しています。
日本国内ではまだまだ新築思考が強いものの、中古物件市場も活発化しつつあるので、競合物件と差別化するための方法として取り入れてみても良いでしょう。

モデルルームのような空間を演出

そもそもホームステージングとは、家具・証明・小物・グリーンなどのインテリアを置いて、モデルルームのような演出をして物件の魅力をアピールする販売方法です。
モデルルームといえば、新築物件の販売方法で頻繁に用いられていますが、実際に調べたり内見したりするだけで生活するイメージが湧いてきてワクワクします。
中古物件の販売でもワクワク感を生み出せれば、購入希望者の購買意欲につながりやすく、通常よりも早く高く売れる可能性があります。

周囲のライバル物件と差をつけるのに効果的

中古物件の広告やポータルサイトでは、家具や家電が一切置かれておらず、間取りや内装のデザイン・色合いだけがわかる状態です。
その場合は、どの物件も似たり寄ったりなので購入希望者のインパクトに残りづらく、築年数や立地で不利な条件があると埋もれてしまいます。
不動産業界では「買主は家に入って6秒で買うか買わないかを決める」と語られているほど、物件の第一印象は重要です。
何もない物件は、壁の汚れやフローリングの傷などに目が行くことも少なくないですが、モデルルームのようにデザインすれば生活するイメージを抱いてポジティブな印象を持ってもらいやすいです。

販売方法は3種類

ホームステージングする方法は、DIYと業者依頼とバーチャルの3種類あります。
インテリアを少し増やしたり整理整頓したりして完成のDIY、コーディネートから設置までをすべて代理で頼む業者依頼、物件をVRコンテンツでデザインするバーチャルです。
それぞれ費用や効果が異なるので、自分にあった方法を選びましょう。

ホームステージングを活用するメリットや効果

ホームステージングを活用するメリットや効果

もともとはアメリカで誕生した販売方法が日本国内でも導入されるようになっているのは、そのままで売るよりも効果的だとわかったためです。
ここからは、具合的にどのようなメリットや効果があるのかについて解説します。

販売期間を短縮できる

販売活動をはじめる前にモデルルームのようにデザインしてから広告やポータルサイトに掲載する写真を撮影できれば、何もしていない物件よりも好印象を持ってもらいやすいです。
賃貸借契約の場合はオンラインの情報だけで物件選びをする方もいますが、売買契約の場合は数千万円規模の買い物になるので内見をする方がほとんどです。
つまり、まずは内見してもらわない限り、売買取引にはつながらないと考えたほうが良いでしょう。
日本ホームステージング協会の調査では、ホームステージングにより「内見者数が増えた」「内見者数がわずかに増えた」と実感している不動産会社が全体の71.4%にのぼります。
また、「内見時間が大幅に増えた」「内見時間が少し増えた」と実感している不動産会社が全体の61.9%を占めています。
一般的な戸建住宅が売買取引に結びつくまでの平均日数は124日ですが、ホームステージングをおこなった物件が売買取引に結びつくまでの平均日数は40日でした。
できるだけ早く家を売りたいと考えているのであれば、活用を検討しましょう。

高く売れる

内見希望者が殺到したり物件に対して好印象を抱く方が多かったりすると、市場相場や売主の販売希望額よりも高く売れる可能性があります。
一般的に中古物件の場合は、査定額をもとに販売価格を決めますが、販売期間が長引いている物件は購入希望者から値下げ交渉をされるケースも多いです。
仲介業者が交渉を取り持つので大幅な値下げを要求する購入希望者は現れませんが、売買取引を成立させるためには相手の値下げ交渉に応じるしかない場合も出てくるでしょう。
一方で、モデルルームのようにデザインした結果、購入希望者が殺到すれば値下げ交渉に応じなくても売買取引を成立させられます。
複数人の購入希望者がいる場合、基本的には先着順で交渉に進みますが、販売価格よりも高い金額で購入したいと申し出る方がいれば、予定よりも高額で取引できる可能性があります。

ホームステージングの費用相場と安く抑えるコツ

ホームステージングの費用相場と安く抑えるコツ

ホームステージングを活用すると、販売期間や販売価格で有利になる可能性があるとわかったものの、具体的にどれほどの費用がかかるのでしょうか。
3つの方法に分けて想定される費用と安く抑えるコツについて解説します。

DIYの場合

DIYの場合、少額のインテリアや小道具を揃えるのであれば数千円から、家具や家電を揃える場合は数万円ほどの費用がかかります。
広告やポータルサイトに掲載する写真も自分で撮る必要があるので、必要に応じてカメラや照明などの撮影機材を取り揃えるとなれば、さらに費用は高くなります。
まずは必要なインテリア等を揃えて、天気の良い日にカメラ性能の良いスマートフォンを使って撮影すれば、最小限の費用で販売準備を進められるでしょう。

業者依頼の場合

業者依頼の場合、15万〜30万円ほどの費用がかかります。
空き家を販売する場合、ターゲットを絞って専門家が内装のコーディネートをおこない、インテリア等の購入・搬入・設置・写真撮影まですべて一貫して任せられるので安心です。
居住しながら販売する場合、写真撮影や内見時に購買意欲を削ぐ要因になり得るインテリアや家電を一時的に預かるサービスプランがあります。
さまざまなプランがあるので、あらかじめ予算を決めて、その範囲内で選べば、コストを最小限に抑えられます。

バーチャルの場合

バーチャルの場合、費用相場は1万円程度といわれています。
実物の写真を使うのか・加工作業がどれほどあるのかなどによって実際の費用は変動しますが、DIYや業者依頼のようにインテリアや家電を買う必要がないので比較的安価にデザイン可能です。
費用を最小限に抑えるなら、実物の家具ではなくCGのデザインを依頼するべきですが、リアリティに欠ける点がデメリットになるので、イメージ写真などを参考にして選択しましょう。

まとめ

モデルルームのような演出をして中古物件を販売するホームステージングは、買主の購買意欲を掻き立てる効果が期待できます。
実際にアメリカでは、販売期間や売却価格に良い影響があるとのデータもあります。
ホームステージングの種類ごとに数千円から数十万円と費用幅が異なるので、予算にあわせて適したプランを選んでみてください。


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