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建売住宅の寿命は?注文住宅との違いや寿命を延ばすメンテナンスも解説

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東海林 大睦

筆者 東海林 大睦

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建売住宅の寿命は?注文住宅との違いや寿命を延ばすメンテナンスも解説

建売住宅の購入を検討している方のなかには「建売住宅の寿命は何年なのか」「建売住宅の寿命は注文住宅より短いのか」と心配を抱えている方もいるのではないでしょうか。
建売住宅の寿命を決める基準や、注文住宅の寿命との差などを把握しておくと、不安を払拭できます。
そこで今回は、建売住宅の寿命の長さや、注文住宅との寿命の差、建売住宅の寿命を延ばすためのメンテナンス方法を解説します。

建売住宅の寿命の長さ

建売住宅の寿命の長さ

建売住宅の寿命の長さは、一般的に20年から30年程度とされています。
これは、1965年に財務省が建物の構造別に以下の法定耐用年数を定めたため、建売住宅の寿命の長さも法定耐用年数と同じだと思われているからです。

●鉄筋コンクリート造:47年
●鉄骨造:34年
●軽量鉄骨造:27年
●木造:22年


しかし、法定耐用年数は、あくまでも全員が公平に税金を負担するための基準なので、寿命とは異なります。
建売住宅の平均寿命は、日本の建築技術や品質管理が向上している理由から年々伸びており、30年以上は快適に住める家が多いです。
そのため、近年では築30年以上の中古物件が売りに出されているケースもよく見られます。

建売住宅の寿命はメンテナンスで60年以上に

建売住宅の寿命は、暮らし方やメンテナンスの頻度によっては、60年以上に延ばすことが可能です。
建売住宅は耐久性の高い素材を使用していても、5年周期で防蟻処理をおこない、10年~15年の周期で屋根・外壁の塗り替えなどのメンテナンスが必要といわれています。
早稲田大学が2013年に発表した研究資料によると、木造住宅の平均寿命は1997年で43.53年、2006年で54年、2011年で65.03年となっていました。
以上の点から、定期的にメンテナンスをおこなうと、木造の建売住宅でも寿命を60年以上に延ばせるとわかります。

建売住宅が寿命を迎える主な原因

建売住宅に住めなくなる主な原因は、木造の場合、シロアリや湿気などによる基礎・柱のダメージ、鉄筋コンクリート造の場合は構造や部材に使用されている鉄骨の腐食です。
家は基礎がダメになると倒壊する危険性が増すため、建て替えや大がかりなリフォームが必要になります。
そのため、建売住宅の寿命を延ばすには、家の基礎や構造まで定期的にメンテナンスを実施する必要があります。
中古の建売住宅を購入しようと考えている方は、外観だけでなく、目に見えない内部まで確認したり、過去のメンテナンス記録も確認しておいたりすると安心です。

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建売住宅と注文住宅の寿命の違い

建売住宅と注文住宅の寿命の違い

「建売住宅は注文住宅より寿命が短い」といった噂話を聞いた経験があるかもしれませんが、両者の寿命は変わらないのが実情です。
なぜなら、建売住宅も注文住宅も「建築基準法」と「住宅品確法」の2つの法令にもとづいて建てられているからです。
ここでは、各法令がどのような内容なのか確認していきましょう。

建築基準法とは

建築基準法とは、建物を建築する場合に最低限守る必要がある決まりです。
建売住宅・注文住宅ともに、建築基準法にもとづき耐震性や耐久性を保つよう決められています。
また、実際に建築基準法にもとづいて家を建てているか確認するため、建築前には「建築確認」、建築後には「完了検査」を公的機関で受けなければなりません。
2つの審査に通過すると、建物には「検査済証」が発行されます。
建売住宅や注文住宅を購入する場合は、検査済証が発行されているか事前に確認しましょう。

住宅品確法とは

住宅品確法とは、住宅の品質を一定に保つための決まりです。
建築基準法にもとづいて家が建てられているとしても、家の基礎や構造部分のように見えない部分で手抜き工事をされている可能性も0ではありません。
そのような場合は、住宅品確法によって10年保証が付いているので安心です。
住宅品確法では、家を購入したあとに瑕疵が見つかったとしても、引き渡しから10年以内であれば売主に賠償金を請求できます。
住宅の品質確保を目的とする「住宅品確法」により、手抜き工事をおこなった業者に対する罰則が強化された結果、ずさんな施工をおこなう業者は大幅に減少したとされています。
ただし、住宅品確法が適用される瑕疵は、引き渡し時にわからなかった部分のみです。
引き渡しまでに瑕疵の説明を受けていた部分に対しては適用されないので、覚えておきましょう。

寿命に差があると噂が立ちはじめたきっかけ

「建売住宅は注文住宅より寿命が短い」と噂が立ちはじめたきっかけは、建築基準法が改正される前の高度成長期からバブル期に建てられた一戸建てが原因です。
当時は、コストを抑えた家の量産が求められていた時代なので、手抜き工事が多くありました。
また、1981年に建築基準法が改正される前に建てられた家は、現在施行されている新耐震基準を満たしていません。
これらの点から、建売住宅は注文住宅より寿命が短いと噂され始めたとされています。
ただし、現在は建築基準法の整備が進み、住宅品確法も施行されているため、注文住宅との間に寿命の差はありません。

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建売住宅の寿命の長さを延ばすメンテナンス方法

建売住宅の寿命の長さを延ばすメンテナンス方法

建売住宅の寿命の長さは、適切なメンテナンスを施すと、60年以上に延ばせます。

屋根や外壁の塗装

建売住宅の寿命の長さを延ばすためには、10年~15年周期で屋根や外壁の塗装をおこないましょう。
家の屋根や外壁は常時雨風にさらされているため、痛みやすい部分です。
痛み具合が進むと屋根や外壁にひび割れが起きたり、雨漏りによって基礎が腐ってしまったりすることもあります。
そのため、屋根や外壁は定期的に塗り替え、雨風や直射日光の影響を最小限に抑えられるよう、メンテナンスをするのが大切です。

雨漏りの点検と修理

築30年の家は、約40%が雨漏りの被害を受けているといわれています。
そのため、建売住宅を購入したあとは定期的に雨漏りが起きていないか点検し、雨漏りを見つけたら速やかに修理をしましょう。
木造住宅にとって、水分は大敵です。
雨漏りによって家の基礎や柱などに水分が付着すると、そこからカビが発生し、腐ってしまいます。
腐った木材は家の耐久性を著しく下げるだけでなく、害虫やシロアリの発生も招いてしまうので、雨漏りのチェックは欠かさずおこないましょう。
ちなみに、引き渡しから10年以内に見つけた雨漏りであれば、住宅品確法により売主に修理費用を請求できます。
雨漏りの修理は、規模によっては100万円を超えることもあるため、保証期限が切れる前に確認するのがおすすめです。

シロアリ対策

建売住宅の寿命の長さを延ばすためには、シロアリ対策が必要です。
風呂場やキッチンなど、水気の多い場所は、壁や床下などにシロアリが発生しやすい傾向があります。
シロアリが発生すると、基礎や壁に使用されている木材がスカスカになってしまうので、最悪、倒壊のおそれが出てきます。
シロアリによって建売住宅の寿命を縮めないためにも、防蟻処理は約5年周期でおこないましょう。

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まとめ

建売住宅の寿命は法定耐用年数と異なり30年以上、メンテナンスを定期的に施せば60年以上に延ばせる可能性があります。
高度成長期からバブル期に建築された建売住宅の影響で「建売住宅は注文住宅より寿命が短い」と噂されますが、実際の寿命はどちらも同じです。
建売住宅の寿命は、5年周期で防蟻処理をおこない、10年~15年周期で屋根・外壁の塗り替えや雨漏り確認をおこなうと延ばせるため、ぜひ対策しておきましょう。

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