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新築・中古で一戸建ての需要はどうなる?メリットとデメリットも解説!

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新築・中古で一戸建ての需要はどうなる?メリットとデメリットも解説!

新築一戸建てや建売住宅の購入をお考えのときは、中古住宅を選んだらどうなるのかも、あわせて確認したいところです。
一戸建てと一口にいっても、新築と中古では物件の特徴が異なるため、詳細は購入前に把握しておくことをおすすめします。
そこで今回は、新築・中古の一戸建ての需要にふれたのち、それぞれのメリットとデメリットも解説します。

新築・中古の一戸建ての需要

新築・中古の一戸建ての需要

日本国内における新築・中古の一戸建ての需要は、以下のとおりです。

近年の需要

新築・中古の需要に関しては、2023年に公開された不動産流通経営協会のデータがひとつの参考になります。
本データによると、2021年における日本全国の新築住宅の着工総数は85万6,484件、既存住宅の流通推計量は61万485件でした。
両数値から計算した既存住宅の流通比率は、41.6%です。
このデータからは、件数は新築住宅のほうが上回っているものの、中古住宅の割合も低くはないことがわかります。
また、別の調査結果をまとめたデータからは、中古住宅のほうが多く成約している傾向が見られました。
データによって、結果に違いがあるのは、立地やエリアで需要は多少変わるからです。
どちらが優勢とは一概にいえないものの、近年は中古住宅の需要が比較的高まっているといえます。

かつての傾向

従来、日本国内では新築神話と呼ばれるほど、新築住宅が好まれてきました。
新築住宅が中古住宅より好まれる点は、自然なことのように思えるかもしれません。
しかし、アメリカやイギリスなどでは、過半数の方が中古住宅を選んでいることが、過去のデータから判明しています。
いわゆる新築神話は、日本の特徴的な住宅事情でしたが、先述のとおり、近年では中古住宅で需要の高まりが見られます。
状況が以前と少し変わっている点は、一戸建ての購入にあたって確認したいポイントです。

考えられる要因

中古住宅の需要を高めた要因には、国が進めた空き家対策が考えられます。
増え続ける空き家に対応するため、現在は中古住宅の流通を促す対策が国により講じられています。
主な対策のひとつにあたるのが、中古住宅のリフォーム・リノベーションに対する補助金です。
また、不動産売買の重要事項説明には、インスペクションに関する内容を含めることが義務付けられました。
インスペクションとは、住宅の状態を専門家がチェックし、劣化や欠陥などを報告する調査です。
このような対策で中古住宅を活用しやすくなった結果、以前より需要が高まったと考えられます。

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新築・中古の一戸建てのメリット

新築・中古の一戸建てのメリット

同じ一戸建てでも、新築・中古のどちらなのかでメリットは変わります。
購入前に確認したいそれぞれのメリットは、以下のとおりです。

新築のメリット

新築一戸建てのメリットは、まず建物や設備が新しいことです。
すべてが未使用品であるため、中古物件にはない真新しさや清潔感があります。
使用による傷みや摩耗もなく、当面は修繕やメンテナンスを考える必要がありません。
また、新築一戸建てには、現時点の標準的な耐震基準が適用されています。
古い建物よりも倒壊などが起きにくく、地震大国である日本国内でも比較的安心です。
さらに、新築一戸建ては、購入に多額の資金が必要なため、税金の軽減措置がいくつか用意されています。
固定資産税や不動産取得税などで税額が軽減されやすく、家計のやりくりが容易になります。

中古のメリット

中古一戸建てのメリットは、物件価格が新築より安いことです。
比較的少ない予算で購入できるため、費用を用意する負担が軽減されます。
次に、中古一戸建ては、希望のエリアや立地を選ぶうえで有利です。
住みやすいエリアや立地は競争率が高く、ほとんどの土地に住宅などがすでに建っているものです。
しかし、中古一戸建てを選ぶなら、既存の建物を購入する形になり、物件が空き地でなくとも問題ありません。
そのため、競争率の高いエリアや立地にも、新居を構えられる可能性があります。
築年数や間取りよりも、エリアや立地のほうを優先したいときは、中古一戸建てを視野に入れてみましょう。
さらに、中古一戸建ては、購入の時点で建物の実物が存在するため、日当たりや風通しなどを現地で直接確認できます。
結果として、イメージと異なる物件を選んでしまうリスクが低くて安心です。
このほか、建物部分は築年数をある程度重ねているため、価値がいくらか下がっています。
一見すると、デメリットのようですが、購入を境に価値が大きく下がる心配がなく、損失を抑えやすいといえます。

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新築・中古の一戸建てのデメリット

新築・中古の一戸建てのデメリット

新築・中古の一戸建てには、メリットだけでなくデメリットもいくつか見られます。
購入前に確認したいそれぞれのデメリットは、以下のとおりです。

新築のデメリット

新築一戸建ての主なデメリットは、価格が高いことです。
価格が高い理由は、建物や設備が新しいことだけではありません。
販売にかかった人件費や広告宣伝費などが上乗せされていることも、主な理由のひとつです。
諸費用を上乗せされた結果、物件本体の価値よりも高い価格になってしまう点は、買主にとってのデメリットです。
また、販売の時点では、高価な新築一戸建ても、買主が購入した時点で中古物件に変わり、価格が下がってしまいます。
高いお金を出して手に入れても、購入時点の価値を維持しにくい点は、新築一戸建てならではのデメリットだといえます。
次に、建築途中の段階で物件を購入するケースでは、事前に内見ができません。
物件の資料やモデルハウスなどを見れば、基本的な間取りや設備は確認できます。
しかし、日当たりや騒音、眺望などは、現地で物件の実物を見ないとわからないものです。
資料やモデルハウスなどをいくら事前に確認しても、完成した一戸建てとの間に、若干のギャップが生じるリスクがあります。
このほか、建物の新築には空き地が必要であり、エリアや立地がおのずと限られる傾向にあります。
先述のとおり、住みやすいエリアや立地には、すでに住宅などが建っており、空き地があまり見つからないからです。
結果として、エリアや立地にこだわると、候補の物件がほとんど見つからないリスクがあります。

中古のデメリット

中古一戸建てのデメリットは、購入時に仲介手数料がかかりやすいことです。
仲介手数料とは、売買を仲介した不動産会社へと支払う費用です。
売主が一般の方であるときは、不動産会社の仲介が必要になりやすく、結果として購入費用が少しかさんでしまいます。
次に、建物には多少の傷みが予想され、購入直後に壁紙やフローリングの張り替えなどが必要になるおそれがあります。
物件の本体価格が安くとも、修繕で多額の費用がかかると、かえって出費がかさみかねません。
このほか、日本国内では住宅の建築時に一定の耐震性を備えるように定まっていますが、基準は途中で変わっています。
古い物件を選ぶと、建築当時に旧耐震基準を適用されているおそれがあり、耐震性に不安が残ります。
耐震性に気を付けたいのは、1981年以前に建築されている建物です。
古い物件を購入するときは、建築当時に適用された耐震基準をよく確認しましょう。
くわえて、古い物件は担保としての価値が低く、住宅ローンを利用しにくいことがあります。

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まとめ

一戸建ては、従来は新築のほうが好まれてきたものの、近年では中古の需要が高まっている傾向が見られます。
物件のメリットには、新築なら建物や設備が新しい、耐震性が高いなど、中古なら購入の費用を抑えやすい、希望のエリアや立地が叶いやすいなどが挙げられます。
デメリットは、新築なら価格が高い、購入時点の価値を維持しにくいなど、中古なら仲介手数料がかかりやすい、多少の傷みが予想されるなどです。

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株式会社ネクサス不動産

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